オフィス内装の種類で業績UP?目的別に効果的な内装を解説 

オフィス内装は、企業の業績に大きく影響を与える要素の一つです。オフィス内装が整っていると、社員のモチベーションや生産性が向上し、業績アップにつながると考えられます。



例えば、「集中できる環境を整えることで、生産性が向上する」「コミュニケーションを促進する環境を整えることで、チームワークが強化され、新たなアイデアが生まれやすくなる」や「顧客に好印象を与える環境を整えることで、顧客満足度が向上する」といった効果が期待できます。


また、最近では、働き方改革やコロナ禍の影響もあり、オフィス内装のニーズはさらに高まっています。そこで、本記事では、オフィス内装の種類と目的、そして、業績UPに効果的なオフィス内装について解説します。


■オフィス内装の種類

オフィス内装は、企業の業績に大きく影響を与える要素の一つです。そのオフィス内装には、大きく分けて「基本的な種類」と「目的」の2つの観点から分類することができます。


・オフィス内装の基本的な種類

オフィス内装の基本的な種類は、以下の3つに分けられます。

・機能的な内装

機能的な内装は、業務に必要な機能を備えた内装です。例えば、デスクや椅子などの家具、照明や空調などの設備、セキュリティシステムなどがこれにあたります。


・デザイン的な内装

デザイン的な内装は、企業のブランドイメージや社風を表現する内装です。例えば、壁や床の色、照明の色、インテリアなどがこれにあたります。


・環境的な内装

環境的な内装は、社員の健康や働きやすさを考慮した内装です。例えば、自然光を取り入れた明るい空間、適度な間仕切りでプライバシーを守れる空間などがこれにあたります。


・オフィス内装の目的

オフィス内装の目的は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

・生産性向上

生産性向上を目的としたオフィス内装は、社員が集中して仕事に取り組める環境を整えることで、生産性を向上させることを目的としています。例えば、集中できるデスクスペースや、コミュニケーションしやすい会議室などがこれにあたります。


・コミュニケーション促進

コミュニケーション促進を目的としたオフィス内装は、社員同士のコミュニケーションを活性化させることで、新たなアイデアやチームワークの向上を目的としています。例えば、オープンなオフィスレイアウトや、コミュニケーションスペースなどがこれにあたります。


・顧客満足度向上

顧客満足度向上を目的としたオフィス内装は、顧客に好印象を与えることで、顧客満足度を向上させることを目的としています。例えば、洗練されたデザインや、快適な接客スペースなどがこれにあたります。


■業績UPに効果的なオフィス内装

では、具体的にどのようなオフィス内装が業績UPに効果的なのでしょうか。ここでは、オフィス内装の目的別に、効果的な内装をご紹介します。

・生産性向上を目的としたオフィス内装

生産性向上を目的としたオフィス内装は、社員が集中して仕事に取り組める環境を整えることで、生産性を向上させることを目的としています。

具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

・適度なパーソナルスペースを確保する

周囲の雑音や視線があると、集中力や生産性が低下すると言われています。

そのため社員が周囲の雑音や視線を気にせず、集中して仕事に取り組めるように、適度なパーソナルスペースを確保することが大切です。


・自然光を取り入れる

自然光は、ビタミンDの生成やリラックス効果につながると言われており、生産性を向上させる効果があるといわれています。そのため、窓を大きく取ったり、採光を工夫したりして、自然光を取り入れられるようにしましょう。


・適切な照明を利用する

照明は、仕事の効率や集中力を左右する重要な要素です。

適切な照明は、仕事の効率や集中力を高めるため、仕事の内容や時間帯に合わせて、適切な照明を利用するようにしましょう。


・コミュニケーション促進を目的としたオフィス内装

コミュニケーション促進を目的としたオフィス内装は、社員同士のコミュニケーションを活性化させることで、新たなアイデアやチームワークの向上を目的としています。

具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

・オープンなオフィスレイアウトにする

オープンなオフィスレイアウトは、社員同士の視線が自然と合うため、コミュニケーションが活発になり、社員同士意見が飛び交い新たなアイデア新たなアイデアの創出につながることもあります。


・コミュニケーションスペースを設ける

上記同様に社員同士が気軽にコミュニケーションをとれるスペースを設けることで、コミュニケーションの活性化を図ることができます。


・フリーアドレスを導入する

フリーアドレスは、社員が自由に席を選べる制度です。社員同士の交流を促進する効果があると言われています。


従業員同士の交流を生むスペースを設けることで意見の交流、アイデアのぶつかり合いが置き新たな発見やアイデア創出を促すことが出来ます。


・顧客満足度向上を目的としたオフィス内装

顧客満足度向上を目的としたオフィス内装は、顧客に好印象を与えることで、顧客満足度を向上させることを目的としています。

具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

・洗練されたデザインを採用する

洗練されたデザインは、顧客に安心感や信頼感を与えるため、洗練されたデザインを採用することが大切です。

また、人からの印象決定における「視覚」の割合は約55%(参考:メラビアンの法則)を占めると言われます。

顧客から見た企業を表すオフィスのデザインの重要性は一層重要性を増します。


・快適な接客スペースを設ける

顧客が快適に過ごせる接客スペースを設けることで、顧客満足度、居心地の良さや安心感を向上させることができます。


オフィス内装は、企業の業績に大きな影響を与える要素の一つです。オフィス内装の種類や目的を理解し、自社の目的に合ったオフィス内装を検討することで、業績アップにつながる可能性があります。


■業種別におすすめのオフィス内装

ここでは、業種別におすすめのオフィス内装をご紹介します。


・営業職が多い企業におすすめのオフィス内装

営業職が多い企業では、社員同士のコミュニケーションを促進し、顧客に好印象を与えるオフィス内装がおすすめです。上記で上げた「オープンなオフィスレイアウトにする」「コミュニケーションスペースを設ける」「洗練されたデザインを採用する」などを取り入れると良いでしょう。


社員同士が気軽にコミュニケーションをとれるスペースを設けることで、コミュニケーションの活性化を図ることができます。また、顧客との商談や打ち合わせにも活用できます。

たとえば、IT企業の営業職が多い企業では、カフェスペースやラウンジなどを設けているケースが多く見られます。これは、社員同士がリラックスしてコミュニケーションをとれるためです。また洗練されたデザインは、顧客に安心感や信頼感を与えます。また、企業のブランドイメージを向上させる効果もあります。


・開発職が多い企業におすすめのオフィス内装

開発職が多い企業では、社員が集中して仕事に取り組めるオフィス内装がおすすめです。「適度なパーソナルスペースを確保する」「自然光を取り入れる」「適切な照明を利用する」等を取り入れると良いでしょう。


ソフトウェア開発を行う企業では、個室ブースやコワーキングスペースなどを設けているケースが多く見られます。これは、社員が周囲の音や視線を気にせず、集中して仕事に取り組めるためです。


・接客業におすすめのオフィス内装

接客業では、顧客に快適に過ごしてもらえるオフィス内装がおすすめです。

「快適な接客スペースを設ける」「洗練されたデザインのオフィスにする」等を取り入れると良いです。


快適に過ごせる接客スペースを設けることで居心地の良さや安心感を向上させることができデザイン性の高いオフィスは、企業のブランドイメージを向上させる効果もあります。


ホテルや飲食店などの接客業では、ソファやテーブルを配置したゆったりとした接客スペースを設けているケースが多く見られます。これは、顧客がくつろぎながら接客を受けられるためスペースを設けていますし、高級ブランドの店舗では、高級感や上質感を与えるためにラグジュアリーなデザインを採用しているケースが多く見られます。


■最新トレンドのオフィス内装

ここでは、最新トレンドのオフィス内装をご紹介します。

・働き方改革を踏まえたオフィス内装

働き方改革の推進により、オフィスで働く従業員の働き方が多様化しています。そのため、従業員のニーズに合わせたオフィス内装が求められています。


・フリーアドレスやシェアオフィスの導入

従業員の席を固定せず、自由に席を選べるフリーアドレスや、複数の企業や個人が共同で利用するシェアオフィスの導入が進んでいます。これは、従業員の働き方やワークスタイルの多様化に対応するためです。


・テレワークスペースの設置

テレワークの普及により、オフィス内にテレワークスペースを設ける企業が増えています。これは、従業員が自宅やカフェなどで仕事を行うことを想定し、オフィスでも快適にテレワークができるようにするためです。


・コロナ禍を踏まえたオフィス内装

コロナ禍の拡大により、オフィスの衛生面や感染対策が重視されるようになりました。そのため、以下のポイントを踏まえたオフィス内装が求められています。

・換気や空気清浄の徹底

オフィス内の換気や空気清浄を徹底することで、感染リスクを低減することができます。

・パーテーションや間仕切りの設置

パーテーションや間仕切りを設置することで、飛沫感染を防ぐことができます。

・接触感染の防止対策

ドアノブやエレベーターのボタンなど、多くの人が触れる場所には、抗菌・抗ウイルス加工を施したり、消毒液を設置したりするなど、接触感染の防止対策を講じることが求められています。


■まとめ

オフィス内装は、企業の業績に大きな影響を与える要素の一つです。目的やニーズに合ったオフィス内装を検討することで、業績アップにつながる可能性が高まります。

オフィス内装を変更したら、実施後に効果を検証しましょう。例えば、従業員の満足度調査や、生産性や売上などのデータを確認することで、オフィス内装の変更による効果を把握することができます。


本記事でご紹介した内容を参考に、自社の目的やニーズに合ったオフィス内装を検討し、業績アップにつなげましょう。